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スピーカー

Manoj Kumar (マノージ・クマール)

Biography

マノジは経験豊富なプロフェッショナルであり、優れた技術者です。現在、コグニザントにて、ANZ地域のQuality Engineering and Assurance のプラクティスリードを務めています。

彼はソフトウェア開発ライフサイクル全体の探求を楽しみ、とりわけソフトウェア品質、デジタルトランスフォーメーション、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション、クラウドコンピューティング分野の課題解決に強い関心を持っています。エンタープライズ、フィンテック、そして初期段階のスタートアップで15年以上にわたり活動してきた経験から、豊富な知識とスキルを有しています。

特筆すべきは、Seleniumプロジェクトへの貢献者であり、同プロジェクトのリーダーシップ委員会のメンバーを務めている点です。知識や経験を共有することがコミュニティの強化につながると強く信じています。マノジはACMおよびIEEEコンピュータソサエティの会員であり、Distinguished Speakerとして認定されています。これまで15カ国以上で開催された国際会議において、ソフトウェア工学やテストに関する基調講演や技術講演を行ってきました。

過去には、ApplitoolsやLambdaTestといったスタートアップでの勤務経験があり、ThoughtWorks、Wipro、IAGなどの大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション・プログラムにも携わってきました。

発表について:

- 言語:英語(同時通訳あり/日本語のリアルタイム通訳をご提供します)

AIエージェントの台頭:品質工学におけるエージェント型AI

 

AIはソフトウェアテストの姿を変えつつありますが、その可能性を十分に引き出すには、まだ初期段階にあります。現在の「AIによるテスト」ソリューションの多くは、より高速な実行や、より賢い提案に焦点を当てています。しかし今、新たな変化が訪れています――それが**エージェント型AI(Agentic AI)**です。

この講演では、AIエージェントの本質――環境を認識し、自律的に意思決定を行い、行動に移すシステム――について解き明かします。そして、「エージェント型」という概念が品質工学(Quality Engineering)の文脈で何を意味するのか、また、静的な自動化から目標指向型で適応可能なテストエージェントへのシフトがなぜ大きな転換点となるのかを説明します。

想像してみてください。単にスクリプトを実行するだけでなく、アプリケーションを理解し、自らリスクを特定し、壊れたテストを修復し、さらには新しいテストを提案してくれる――まるで能動的なバーチャルアシスタントのようにチームと並走するテストシステムを。それこそが、私たちが向かっている未来です。

本セッションでは、エージェント型ワークフロー、マルチエージェントの協働、コンテキスト認識型テストといった重要な概念を掘り下げます。また、この分野が今後どこへ向かうのかを示唆する実践的なツールや実例もご紹介します。AI初心者から既に導入を進めている方まで、品質工学における新たな可能性を考え直し、テスト自動化の次なる進化に備えるためのインスピレーションをお届けします。